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WILLCOMの料金

概要

 WILLCOMはPHSという方式の通信サービスを行っています。
 docomo・au・SoftBankと言った携帯電話とはちょっと違ったサービスなのですが、スマートホン端末も出てきて、携帯より低価格なプランも登場していますので、ちょっと取り上げてみたいと思います。


スマートフォン向けプラン

 現在(2013年8月)のスマートフォン向けプランは以下の通り。
・ウィルコムプランLite
・ウィルコムプランD+
・ウィルコムプランD
・新ウィルコム定額プランGS

 WILLCOMは、機種を購入するときに利用できるプランが指定されていることが多いようで、必ずしも自由にプランが選べるわけではないようです。
 現状新規に契約できるプランは、「ウィルコムプランLite」「ウィルコムプランD」の2つのようです。
 ですので、今回はこの2つについて取り上げます。

 「ウィルコムプランLite」「ウィルコムプランD」に共通な点。
・テザリングはオプション契約が必要で、月額525円です。
・ソフトバンクWi-Fiスポットを無料で使用できるそうです。


プランの詳細

・ウィルコムプランLite

 2013/7/18から提供開始された、新しいプランです。

 一番の特徴は、パケット定額料が月額2,980円と、他のプランと比べて安く設定されています。
 ただし、1ヶ月あたりの通信量が1GBを超えた場合、通信速度が128kbpsに制限されます。
 docomoの「Xiパケ・ホーダイ ライト」が、3GBで4,935円なので、それと比べると料金は低くても、通信単価は高いです。
 また、OCNの「モバイル エントリー d LTE 980」は、1日30MBで1ヶ月にするとおよそ1GBです。こちらは月額980円なので、これと比べると遙かに高いです。

 このプランの場合、最低で以下の料金がかかります。
・月額基本使用料 … 980円
・WEB接続料 … 315円
・パケット定額料 … 2,980円

 合計4,275円です。
 WEB接続料・パケット定額料は外すことができません。

 2013年8月現在、キャンペーンでパケット定額料金が6ヶ月間1,980円となるそうです。

 ウィルコムプランLiteは3年間の契約となっています。
 途中で解約した場合、契約解除料9,975円がかかります。


ウィルコムプランD+

 こちらも2013/7/18から提供開始された、新しいプランです。
 3G/4Gデータ通信対応のプランになっています。
 4G通信可能な場合、下り最大76Mbpsで通信可能です。

 このプランの場合、最低で以下の料金がかかります。
・月額基本使用料 … 980円
・WEB接続料 … 315円
・パケット定額料 … 5,985円

 合計7,280円です。
 このプランも、WEB接続料・パケット定額料を外すことはできません。
 微妙に「ウィルコムプランD」より高くなってます。

 2013年8月現在、キャンペーンでパケット定額料金が2年間5,460円となるそうです。

 通信量の制限があり、1ヶ月あたりの通信量が7GBを超えた場合、通信速度が128kbpsに制限されます。
 その場合、2,625円で2GBの通信量を追加することができます。

 ウィルコムプランD+は3年間の契約となっています。
 途中で解約した場合、契約解除料9,975円がかかります。


総括

 寄りやすいプランはウィルコムプランLiteになりますが、1ヶ月1GBの上限が気になるところです。
 ただ、ソフトバンクWi-Fiスポットを無料で利用できるので、うまく使えば通信量を抑えることができるかもしれません。
 ソフトバンクWi-Fiスポットは、他のWi-Fiスポットと比べて、拠点が圧倒的に多いです。
 通勤ルートや良く出かける先にスポットがあるかどうか確認しておくと良いと思います。

余談

PHSと3G/4G回線

 料金とは関係ない話ですが、WILLCOMの特殊性についてちょっと。

 WILLCOMが自社で展開しているサービスは、PHSという方式の通信です。
 docomo・au・SoftBankと言った携帯会社の通信方式とは違う特徴を持っています。

 まず、電波の到達距離が短いです。
 その為、主なエリアは市街地で、郊外は圏外となることが多いです。
 その代わり、基地局が多いので、人が集まった場所でも繋がりやすいメリットがあります。

 データ通信については、より早く登場していた携帯電話が、まだ通信機能が十分ではなかったのに対し、PHSの登場当初は携帯電話より早い通信速度を持っていました。
 その為、パソコンでモバイル通信を行う場合は、PHS通信機器を利用するのが一般的でした。
 しかし、PHSの通信速度の向上よりも、携帯電話の通信技術の革新が早く、現在では携帯電話の通信速度の方が圧倒的に早くなっています。

 通信速度において携帯に大きく遅れを取っているPHSですが、現在はSoftBankの回線を利用できるようになり、スマートフォン端末もラインナップされています。
 データ通信・音声通話ともにSoftBankの回線が利用できるので、PHSより広いエリアで利用可能となっています。
 (WILLCOMは、以前はauと同じKDDIでしたが、いろいろあって現在はSoftBankの子会社になっています) 


電話番号が2つ

 SoftBankの回線が利用できる端末の場合、電話番号が2つ割り当てられます。
 ひとつはPHSの電話番号。
 そして、もう一つは、SoftBankの3Gの電話番号です。

 電話をかけるときは、どちらの回線を使って発信するか選ぶようになっています。
 PHSから発信した場合、WILLCOMのPHSへは無料。それ以外はだれとでも定額(オプション)の対象となります。
 3Gから発信した場合、どこへかけても通話料が発生します。
 通話料が発生する場合、料金はPHS・3Gのどちらも21円/30秒となっています。

 PHSの電波が圏外の場合でも、3Gが圏内なら、3Gで通話可能です。
 着信ではPHSが圏外の場合、PHSの番号に電話がかかってきても、着信できません。
 3Gが圏内で、3Gの電話番号にかかっていた場合は、着信できます。
 PHSは圏外になる事が多いので、かける側がこのことを理解していれば、3Gでかけてくれるかもしれませんが、ちょっと難しい気もします。

 普通の携帯電話にはないルールですが、番号が2つ持てるので、用途によって使い分けるなどの工夫もできそうです。

 データ通信についてはSoftBank回線を使うのが基本で、料金はパケット定額になります。


2013/08/30


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